第44代理事長 白澤 佳也
【はじめに】
私が狭山青年会議所を知ったきっかけは、歯科医師になり、職場の上司からの紹介でした。その方は狭山青年会議所のOBであり、「必ず成長するから絶対に入った方がいい、40歳までだから一分一秒が勿体ない、人生変わるよ」と熱心に勧誘されました。具体的にどのような団体なのか分からない状態ではありましたが、狭山の地で同年代の仲間が少なく、もっと多くの仲間を作りたい、繋がりたいという思いから、入会を決意しました。
入会当初は、月に1回の例会などで、顔を合わせる程度の団体であると思っておりました。例会に出席し懇親会に出るという楽しい青年会議所生活を送っておりましたが、狭山青年会議所のメンバーたちは、まちの為、メンバーの為に何をすれば良くなるのかを本気で考え、多くの時間を使っているという事実を知りました。そして委員長という話を頂いた時、自分の周りのことにしか興味がなかった私にまちづくりが出来るのだろうかという不安な気持ちはありましたが、この大役をやりきった時には、私は大きく成長していると考え、引き受けました。
委員長になり、議案作成や例会の準備、人を動かす難しさなど、想像以上に大変で、一人で抱え込み、何度も心が折れそうになりました。そんな時、支えてくれる仲間の存在が勇気を与えてくれました。そんな仲間たちと共に作り上げた例会では、市民の方に楽しんでいただき、私自身、まちづくりの楽しさを知ったと同時に、仲間と共に一つのものを作り上げる喜びを知った瞬間でした。
私は狭山青年会議所で、自分に幾度となく訪れる課題に直面し、仲間を信じ頼ることの大切さ、仲間から信じ頼られることの有難さを学びました。私はどんな状況にあろうと、一人で歩むのではなく、みんなと歩んでいきたいと思っています。そして仲間の輪をメンバーだけに留まらず、より多くのまちの人たちと信頼関係を結び、共に歩んでいけたら、より良いまちづくりに繋がると信じています。
人は強い意志を持てば、行動する力強い原動力となります。しかし、どんなに強い意志を持っていても挫けそうになる時があるかもしれません。そんな時、強い絆で結ばれた仲間がいれば必ず助けてくれるでしょう。そしてその仲間が困っている時は手を差しのべてあげましょう。そんな絆が街中に溢れる未来を目指して、運動を起こしていきましょう。
【思いやりの心が溢れるまちへ】
私は、人々が繋がり、思いやりの心が溢れるまちにしたい。
先端技術の進歩は目覚ましく、人々の生活様式は変化を続け、人と関わらなくとも不自由なく暮らすことが出来るようなっています。そのため、人との繋がりは希薄となり、人を思いやる心が少なくなってきています。
思いやりの心が少なくなると、他者のことを考えず物事を自分本位で考えてしまい、そのような人が多くなると社会全体へ悪い影響が出てきます。子どもの不登校やいじめの件数が過去最多を更新したこと、ネットでの誹謗中傷などは、人々の思いやりの心が少なくなっていることが要因ではないでしょうか。
元来、日本人は世界の中でも他者を思いやる国民性であると言われております。私は、他者を思いやり、困っている時には手を差し伸べ助け合う関係を多く作ることが、明るい豊かな社会の実現に向けて重要な要素であると考えます。
思いやりの心とは、相手の立場に立って気持ちを理解し、相手を深く知りたいと心を寄せることです。人との繋がりが大切だと実感できる事業を行い、思いやりの心が溢れるまちにしていきましょう。
【リーダー育成と拡大】
狭山青年会議所が持続的に発展を続け、まちに必要とされる組織であるためには、設立から現在まで途切れることなく続いてきた拡大運動こそ、組織の根幹をなす重要な事業です。そして、私たちは明るい豊かな社会の実現に向けて、一人ひとりがまちを牽引するリーダーとして更に成長していく必要があります。
現在、狭山青年会議所は入会間もないメンバーが多く、青年会議所とは何か、よく理解していないまま活動しているメンバーもおります。私たちがリーダーになるためには、共通の理念や目的、基礎知識を習得し運動の基礎を固めることが必要です。それにより狭山青年会議所は強固なものとなり、より良い変化をもたらす力を生むことができるのです。
また青年会議所活動の中で「能力」「人脈」「実績」などが得られ、リーダーとしての資質を向上させることができます。「能力」とは新しい知識や管理能力・マネジメント能力などです。「人脈」とは同年代との人脈、年代を超えた人脈、距離を超えた人脈です。「実績」とは例会や事業の実績や運動の実績です。
そして社会により良い変化をもたらすためには、リーダーが多ければ多いほど、着実なものになります。青年会議所の意義や魅力を発信し、共感してもらい新たな出会いに繋げていこう。
【円滑な組織運営】
組織を運営するうえで、下支えをする事務局は重要な役割になります。メンバーが活動しやすくするためには、各委員会との連携が欠かせません。各委員会の活動状況や情報を定期的に発信することで、活動の可視化を行い、組織全体が切磋琢磨していくようにしていきましょう。
また、広報活動も欠かせません。どのような活動をしている団体なのかを周知するためにも、SNSやホームページを活用して効果的に発信していきましょう。
そして、青年会議所の魅力は狭山青年会議所だけではありません。近隣青年会議所と交流できる機会を作り、新しい絆を育んでいこう。
【繋がる会員交流】
メンバー同士の交流は、青年会議所運動や活動を円滑に行うために必要な事です。定期的な交流の場を設けて、メンバーの絆をより強固なものにしていきましょう。
OBの先輩方との交流の場でもあるじゃがいもゴルフを開催し、絆を深めていこう。
【結びに】
青年会議所は40歳までの限られた時間で、入会歴や役職に関係なくどのような姿勢でJC活動に取り組むかによって成長の度合いは違います。あなたが狭山青年会議所に入会したとき、どのような人物でしたか。今の自分と比較して変化はありましたか。仲間との絆は深まっていますか。
私は入会当初、狭山青年会議所メンバーの絆を羨ましく思っていました。少ない人数ながらも、ぶつかり合いながらも本気で意見を交わし、良いものを作り上げようとする姿勢や、気兼ねなくどんな事でも相談し合えるその絆が羨ましいと思ったからです。そして、私もその一員になりたいと強く思い、活動を続けてきました。
入会間もないメンバーは何をしたら良いかわからないと思いますが、例会や委員会などの機会があれば積極的に参加し、同じ時間を共にすることで仲間との絆が深まります。限られた時間だからこそ、この瞬間を大切にし、多くの人と出会い、社会から必要とされる存在として大きく成長して欲しいと思っています。
青年会議所の仲間との絆が、私を一回りも二回りも成長させてくれました。多くの人と出会い共に歩んでいくことは、自分では考えてもいなかった経験を与えてくれ、その経験が人を大きく成長させるのだと思います。
青年会議所で様々な人と絆を深め、自分や家族、社業、そしてこのまちの未来のために共に歩んでいこう。
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